告白のレビュー
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[S]
とある中学1年生のクラスの担任である森口悠子(松たか子)は生徒達から完全になめられていた。そんな彼女が3学期の最後のHRで生徒達にある話をし始める。「私の娘はこの中いる誰かに殺されましたーー」
上記はこの映画の導入部分ですが、これ以上は内容の暴露そのもので、書くのは少し難しいですね。衝撃的な内容ですが、登場人物達の心の描写は決して不自然なものではないでしょう。むしろありえる話だなぁとさえ思います。また、この作品はスローモーションを多用していますが、それが大変綺麗で独特な雰囲気を作り出し、この映画を特徴付ける一要因でもあります。過保護な親や、携帯電話が活躍するシーンから、ともすれば「現代の人間が抱える心の闇」ととらえられそうですが、本当は時代に関係なく「人が持つ心の闇」を鋭く描いていると思います。恐らく5年後10年後に初めて見たとして衝撃的に心に響く作品ではないでしょうか。好きな登場人物 森口 悠子
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[K]
かなり衝撃的で恐い映画でした・・・。
不安定な思春期の中学生達の心の闇、そしてその中学生を取り巻く大人達もまた不安定で。そんな人間達が、一つの事件をきっかけに大きく崩れ始めます。弱い部分を持った不安定な人間が、別の人間の大切なものを傷つけ奪い合う。人が持つマイナス感情が全面に押し出されている映画です。
ここまで酷い環境が実際に今の中学校にあるのかどうかわかりませんが、これに近い状況というのはあるのかもしれません。すごく恐い内容ですが、一人一人の感情の動きを見ていると、実施にありえない話ではないのか、と思わされ、余計に恐くなりました。好きな登場人物 森口 悠子
悲劇度 | 考えさせられる度 | 心の闇度 | おすすめ度 | 合計 | |
S | 9点 | 8点 | 8点 | 9点 | 34点 |
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K | 9点 | 8点 | 9点 | 8点 | 34点 |
平均点 | 9点 | 8点 | 8.5点 | 8.5点 | 34点 |