白夜行(原作本)のレビュー
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[K]
ドラマの『白夜行』を見た時は、そんなにおもしろいと思わなかったのですが、小説がおもしろいと聞いたので読んでみました。かなり良かったです。
ストーリーは、簡単にいうと、"ある殺人事件の犯人が見つからず、とうとう時効になってしまうが、20年という長い時間をかけて、少しずつ事件の謎が解き明かされていく"というお話です。
ドラマでは、視聴者は最初から犯人がわかってしまい、ただ成り行きを追うという感じなのですが、この小説の中では、読者も一緒に犯人を推理しながら、読み進めることができます。男女二人の主人公がいるのですが、この本の中で、この二人が接するシーンは一切でてきません。それでも、この二人のそれぞれの20年を追いながら進んでいく話の中で、少しずつ解き明かされていく事件の真相を、ハラハラしながら読むことができると思います。
映画も作られているようなので、今度はどんな風にこの『白夜行』が描かれているのか、ぜひ映画も見てみたいと思います。