7月24日通りのクリスマス

7月24日通りのクリスマスのレビュー

• [K]

  見た目も性格も地味で目立たない、少女マンガの世界に憧れる主人公の女の子は、ハンサムで人気者の男の子を好きになってしまいます。さて、そんな正反対の男女の恋の行方は・・・。
  中谷美紀さんが主人公の地味な女の子役を演じられているのですが、あれだけ綺麗な女優さんでも、あそこまで髪をボサボサにして眼鏡をかけて、地味な感じの服を着ていると、けっこうそういう女性に見えるものだなぁ、と思いました。中谷美紀さんは、こういったちょっとまぬけな感じの女性の演技も上手で、見ていて微笑ましくなるし、笑ってしまうシーンもたくさんあって面白かったです。
  ただ、面白いだけでなく、心温まるシーンもけっこうありました。主人公の本田サユリ（中谷美紀）は、ハンサムで人気者の奥田聡史（大沢たかお）と二人で会うようになった時、雑誌を見て、新しい服を買ったり、コンタクトをしたり、メイクをしたりして、頑張ってどんどん綺麗になっていくのですが、うまくいかなくなると、やっぱりダメなんだ、と落ち込んでしまいます。こんな自分じゃ釣り合わないんだ、と・・・。自分の中の劣等感と、相手を好きと思う気持ちとの葛藤の中で、一喜一憂しながら、少しずつ相手にぶつかっていくところがとても良かったです。
  脇役の人達もかなり良い味を出しているので、全体的に楽しく笑えて、心温まる素敵な映画だと思います。

  好きな登場人物　本田サユリ