作品情報
- 原題
- The King's Speech
- 監督
- トム・フーパー
- 脚本
- デヴィッド・サイドラー
- 出演者
- ジェフリー・ラッシュ/コリン・ファース/ヘレナ・ボナム=カーター/他
- 製作年度
- 2010年
- 上映時間
- 111分
- 製作国
- イギリス/オーストラリア/
英国王のスピーチのレビュー
-
[K]
イギリス王ジョージ6世のスピーチに関する事実も基にした映画。
映画はジョージ6世がまだ、王に即位する前のアルバート王子の時から始まる。小さい頃から吃音症のアルバート王子はスピーチが上手くできない。話をしようとするとすぐにどもってしまう状態で、多くの人々の前でマイクを向けられるとそのどもり具合が更にあからさまになってしまう。色々な医者に診てもらい様々な治療方法を試すがどれも上手くいかない・・・。
しかし、ある日、アルバート王子の妻であるエリザベス妃は、オーストラリア人のライオネル・ローグという言語聴覚士を紹介される。ライオネルの療法は一風変わっていて、一見馬鹿げているようにさえ感じるものだった。アルバート王子は、最初はその療法やライオネルの態度に憤慨し帰ってしまうだが、数日後、このライオネルの療法に可能性を感じ、再びこのオーストラリア人言語聴覚士のもとを訪れる。
大勢の前でスピーチをするというのは、普通の人でも本当に緊張するし大変なことだと思います。それが、もともと吃音症で人前で話す事が苦手な人にとったら、まさに地獄。悪い方向のことばかり考えて、頭の中はそのことでいっぱいになってしまうんじゃないでしょうか。あまりにも苦手だったら、人前であまり話さない職業に就くなど、少しでも人に接する機会を減らそうとするかもしれません。それでも、やっぱり人前で話すことなく、人生を送るというのはなかなか難しいことだとは思いますが。ただ、この映画の主人公は、英国王。スピーチから逃れることなど絶対にできないし、またそのスピーチの出来によって国民からの信頼度さえ左右しかねません。
私は普段、偉い人や、人前で話す職業の人は、もともとスピーチができて当たり前のように思ってしまっていましたが、この映画のように、王族の中にだって、話すのが苦手な人はいてもおかしくないですよね。王族としての悩みではなく、一般の人が悩むような悩みに王様が全力で向かっていき克服していく姿に、共感してしまいました。
ちなみに私も、人前で話すのが苦手です・・・。好きな登場人物 ジョージ6世
勇気付けられる度 | 切ない度 | 克服度 | おすすめ度 | 合計 | |
S | 7点 | 7点 | 8点 | 7点 | 29点 |
---|---|---|---|---|---|
K | 8点 | 7点 | 9点 | 7点 | 31点 |
平均点 | 7.5点 | 7点 | 8.5点 | 7点 | 30点 |